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トトクル通信

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「お魚タッチプール」で感じたこと。

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  • 2022.09.28

先日「ざこばの朝市」の出店で、 子ども達に「タッチプール」で生きたお魚に触れていただいて、感じたことがありました。

ちょっと、今回は真面目なお話です。

●生きた魚、生き物を直接触るという経験の重要性

●お魚の命の代わりに得た気づきとは

●「命を食して生きている」ということを伝えるために

生きた魚、生き物を直接触るという経験の重要性

今回のイベント出店で、タッチプールは予想を超えた反響でした。

子ども達は生きた魚を触って、目をキラキラさせながら怖がったり面白がったり、初めて触る感触に一喜一憂していました。
我々はその姿を見て、このイベントに出店して、このサービスを提供して良かったと、心から思いました。

お魚の命の代わりに得た気づきとは

今回、タッチプールに入れたお魚がイベント終了後にどうなったか…。
「スタッフがおいしくいただきました」と言いたいところですが、食するのに適していない魚も多く、皆様のご想像通り、お魚はほとんど死んでしまいました。

「命を粗末にするんじゃない」

という、ご意見を持たれる方もいらっしゃると思います。
もちろん、その意見も尊重すべき一つの意見です。

しかし、私たちは今回タッチプールを提供して感じたことは、あの経験は後々「子ども達に大切なものになる」という確信でした。

私たちは、水産物という食べ物を扱う事業者として「安心・安全でおいしい水産物」を社会に届けるという役目を果たしながら、「消費」というものにも同時に終われています。
そのために、様々なサービスや商品を開発して、社会に送り届けています。

それは単純に言うと「切り身」であり、様々な加工がされている「食品」であり「生き物を食す」という実感を通り過ぎて、人の手によって製造されているモノとして送り出しています。

もちろん、そのこと自体には何ら後ろめたいことは無く、我々だけでなく様々な人たちの技術やノウハウで、世の中に必要な水産物を送り出すという使命を全うしている自負もあります。

しかし残念ながら、我々を始め食べ物の仕事をしている人達が一生懸命がんばることで「生き物を食す」というダイナミックな体験が薄れる事になるという反面があると、今回のイベントで改めて気づきました。

「命を食して生きている」ということを伝えるために

今回のイベントで、我々は自分たちの使命を改めて捉え直しました。

これからも自分たちの技術やノウハウを高め、安心・安全な水産物を届けるという使命に加え、未来を繫ぐ子ども達に「命」の体験を一つでも多く提供する—。

食べることの「喜び」と同時に「命」を得ることで、自分の命が続く「生きる」といことに気づいてもらうため、小さな驚きや恐れ、楽しみを提供していくことの重要性を感じました。

タッチプールという方法はその上で、正しいのかどうかはまだ分かりませんが、そのためのひとつ試みであると思います。
その場で動かなくなった魚の命の終わりが、いつか子ども達の糧になると信じています。

皆さんはどう思われるでしょうか。

この記事の執筆者

トトクル公式

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