アンバサダーブログ
お家でお刺身が食べられる「当たり前」を支えているのは…。
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- 2022.09.24
こんにちは。トトクルアンバサダーの椿です。
中央卸売市場の元職員として、市場のこと、仲卸さんのことをあれこれ書き連ねます。
市場のこと、ここで働く人たちの事に興味を持ってもらえたらうれしいです。
スーパーの当たり前に帰るお刺身。そこまでの旅路は…。
スーパーで買うお刺身パック。
これがどうして新鮮なのか、どうして生食OKなのか。
みなさん考えたことありますか?
今日は市場で働き水産業に興味を持つ事で知った魚の旅について書いてみます。
お昼1時、港に漁を終えた船が次々に帰ってきます。
そのまますぐにセリにかけられ魚の価値が決まります。
その後、綺麗に出荷の準備、1匹1匹手間のかかる作業です。
夕方には各地の卸売市場にトラックが出発。長距離の旅の始まりです。
数時間かけて卸売市場にトラックが到着。
夜9時から深夜、卸売市場は産地からのトラックでいっぱいになります。
トトクルの拠点である大阪市中央卸売市場にも同じように、皆さんが眠られている時にトラックがひっきりなし到着しています。
早朝5時、マグロや鮮魚のセリが始まります。
ここで各仲卸に振り分けられ市場の店舗に並びます。
その後スーパーなどの小売り店舗に買われていくお魚たち。
スーパーの開店までに綺麗にさばかれ見慣れた、お刺身パックが並ぶことになります。
その“当たり前”を支えている人達が沢山います。
前日の昼まで海で泳いでいた魚が翌日の朝にはスーパーに並んでいる…。
当たり前のようで実は素晴らしい物流システムによって私たちは新鮮なお刺身を享受しているのです。
そしてこのシステムを支えているのは、様々なプロの人達です。
漁港で丁寧に下処理し鮮度が落ちないよう出荷する漁師さん、長距離を運んでくれる運送屋さん、みなが寝静まっている深夜に働く市場の仲卸さん、購入したお魚を捌いてスーパーなどに並べる人達。
すべての人のおかげで成り立っています。
当たり前のように買っていたスーパーの魚たちは、たくさんの人の手によって運ばれているということを知り、あらためて食の大切さについて考えさせられました。
感謝の気持ちを込めたいただきますは日々の食事をさらに美味しく幸せにしてくれます。
魚たちがどんな旅をしてたどり着いたのかスーパーでお刺身パックに会った時、いただきますの瞬間にちょっとだけ思い出してみてください。